農産物栽培拠点 「幸満つる 野蒜農園」

笑顔と、一つひとつの「つながり」を大切に、積極的にチャレンジ
被災元地を活用した「農産物栽培×障害者雇用」

東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県東松島市の観光資源としても希望の地でもある野蒜(のびる)。
2017年、その野蒜の地に、宮城県東松島市、地元農業関係者、地域住民の方々にご協力いただき、復興支援の想いをカタチにする地方創生、雇用創出に取組む農産物栽培拠点「幸満つる(さちみつる) 野蒜農園」を開所しました。

幸満つる 野蒜農園ブログ

私たちの取組み、障害者雇用と地方創生

想いをカタチに
真のダイバーシティ、障がい者が農産物栽培・販売のプロとして働くこと

私たちの使命は、地元の皆様が大切にしてきたものをつないでいくことだと考えています。
「笑顔を大切に」をスローガンに掲げ、地元の障がいのある方々、アクティブシニアの方々を社員に迎え、被災跡地である野蒜の環境保全につながる無農薬にこだわった農産物栽培をしています。また、販路開拓、地域活性化イベント開催、地元に根付く農業コミュニティ拠点活動、国内企業が取組む復興支援・自然再生活動への参画、AIやIoT等のテクノロジーでアプローチするアグリテックによる収量、品質、社員の健康と安全管理の向上に取組んでいます。

地元の障がい者を社員雇用

地元の障がい者・アクティブシニアを社員雇用し、東松島市の地方創生、宮城県の障害者雇用アシスト事業に貢献。将来就労を目指す障がい者の実習や、体験学習に幸満つる 野蒜農園の畑を提供、農作業体験に協力し、障害者活躍推進に取組んでいます。

ミニトマト栽培に
スマート農業を導入

IoT・AIと通信回線を活用したスマート農業を導入し、収穫量とミニトマトの旨味、品質アップを実現。また、ITと人の融合による効率化、社員の健康・安全管理の強化、先端技術を活用していることから醸成される仕事のやりがいにつなげています。

安心できる職場づくり、
体制で「笑顔」を

全面バリアフリーの施設に、研修室、体を休め、相互コミュニケーションを高める大きな休憩所や、障害者職業生活相談員資格者などを配置。個性に合わせた指導と助け合いができる独自視点の1ユニット5人体制で働いています。

マルシェ開催、地場産業PRで
接客も

社員一人ひとりの仕事の幅を広げるため、幸満つる 野蒜農園の野菜や連携する地元のお菓子、加工品等を販売するマルシェを定例的に月3回開催。
働く楽しさ、やりがいの気持ちをお客様から学び、「お客様に美味しいと言ってもらいたい」という気持ちを野菜栽培に活かしています。

無農薬で20品目以上の野菜を
栽培

幸満つる 野蒜農園の野菜の美味しさを追求するため、無農薬にこだわった野菜づくり、極力難しい農耕機械を使わない手作業の収穫にこだわっています。
社員の創意工夫を取入れた加工品を10種類以上手掛け、商品の付加価値・品質を高める食品製造機材を導入し、取組んでいます。

地域密着のコミュニティ
づくりで復興支援

復興支援やCSRのツアー、さまざまなイベント開催地として、社員と一緒に取組む農業・収穫体験を継続的に提供。自社開催のワークショップでは、地元学校の児童や生徒、お住まいの皆様との意見交換会や自由研究勉強会などを通じて、障害者雇用や農業にかかるコミュニティを広げる活動をしています。

表彰・受賞

「MCPC award 2019」モバイルビジネス賞

IT活用による「農産物の収量と味(品質)の向上」および、ITと人の分業による「自動化と人手による作業重点化実現」を目的に、2019年6月より開始したAI潅水施肥(かんすいせひ)システムを活用したミニトマト栽培の取組みが、「MCPC award 2019」 において、モバイルビジネス賞を受賞しました。
IoTにより取得したデータを活用した管理・栽培を推進し、ノウハウの蓄積に努めたこと、またITと人の役割分担を実現し、水やりや追肥の自動化による作業効率化と芽欠き、枝の誘引など人の手による大切な作業の時間を十分に確保したことで出荷数、食味、品質、サイズの向上が実現できたことが評価され、受賞にいたりました。

農林水産省 東北農政局 令和元年「ディスカバー農山漁村の宝」優良事例に選定

「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」は、強い農林水産業、美しく活力ある農山漁村の実現のため、地域の活性化等に取組んでいる優良な事例を、内閣官房および農林水産省が選定し、全国に発信するものです。幸満つる 野蒜農園が取組む被災跡地での「雇用促進」「スマート農業を取入れた働きやすい職場づくり」「地元のコミュニティ拠点としての活動」などが、農林水産業・地域の活力創造につながる優良事例であると、東北農政局管内100件の応募より選定されました。

数字で見る 幸満つる 野蒜農園

面積

幸満つる 野蒜農園
雇用人数の推移

幸満つる 野蒜農園で働く
社員の障がいの種別

私たちの“あゆみ”

2022年
12月
野蒜まちづくり協議会主催「2022のびるマッくんフェア」に参加
12月
Amazon様 社会貢献プログラムチームが農業ボランティア体験に来所
11月
住友林業の植樹活動「奥松島自然再生ボランティア」に参加、育苗174本を提供
4月
アサヒ飲料株式会社新入社員研修
2021年
12月
宮城復興局中島洋局長、被災跡地の利活用とノウフク連携現場の視察来訪
11月
野田聖子内閣府特命担当大臣、被災跡地の利活用と障害者活躍現場の視察来訪
10月
住友林業CSR 第3回植樹活動「奥松島自然再生ボランティア」参画、育苗222本を提供
4月
東松島市障害者総合協議会(障害者就労支援・災害時対策の検討会)参画任命(任期3年)
2020年
11月
宮城県東松島市ふるさと納税の返礼品にジャムセットを提供
10月
住友林業CSR 第2回植樹活動「奥松島自然再生ボランティア」参画
7月
田中和徳復興大臣 復興状況視察に来訪
4月
農業コンサルタント導入による栽培年間計画管理開始、管理・技術習熟度・収量・売上向上へ
2019年
12月
住友林業および住友林業緑化「希望の芝プロジェクト」に参画
12月
東北農政局「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」優良事例に選定
11月
MCPC award 2019「ビジネスモバイル賞」を受賞
10月
住友林業CSR 植樹活動「奥松島自然再生ボランティア」参画
6月
J1ベガルタ仙台と地域活性の取組み 開始
6月
スマート農業導入
2018年
11月
宮城県東松島市、KDDI、KDDI総合研究所、KDDIエボルバ「地域活性化連携に関する協定」締結
7月
地元住民向け「ワークショップ」開始
5月
宮城県知事による「みやぎの復興現場訪問事業」視察
2017年
10月
試食販売会・定期マルシェ 開始
5月
幸 満つる 郷 KDDIエボルバ 野蒜 運営開始(9月開所)
2月
東松島市と「移転元地利活用事業に関する市有地貸付契約」締結

事業概要

幸満つる 野蒜農園

私たちの名前は、2011年3月の東日本大震災にて甚大な被害を受けた鳴瀬第ニ中学校校歌の一部「幸に満つる」と、野蒜小学校校歌の一部「野蒜」を引用しています。
東松島市の観光資源としても希望の地でもある野蒜。その野蒜の地で当社が新たな事業を行うことは、地元の皆様が今まで大切にしてきたものをつないでいくことでもあります。そのようなことから両校の校歌の一節を使った事業所名とし、また、皆様からのお力をいただいてこその事業であり、地元の皆様との連携を大切にしていくことをお約束することの気持ちも込めています。 「幸 満つる(さち みつる)」は、幸(さち)で溢れる、幸(しあわせ)をみんなで分かち合えるそんな思いがあります。

住所 東松島市野蒜字西余景8-6 JR「野蒜駅」徒歩15分
主たる取組み 1. 障がい者による農産物栽培加、花卉育成、加工品製造、販売等(缶詰又は瓶詰食品製造業の営業許可証、つけ物加工業許可証取得)
2. 地域就労支援センター、地元支援学校の実習受入
3. 宮城県、東松島市内で行われる各種イベント参加、マルシェ・ワークショップ開催
4. 東松島市内の委託業務
5. IoT・スマート農業の実証実験
施設・設備 事務棟(676㎡)倉庫作業棟(714㎡)鉄骨ビニールハウス(768㎡)駐車場(27台) ミニトマト栽培用ビニールハウス(約570㎡/24m×24m)
主要栽培品目 ミニトマト、さつまいも、ベビーリーフ、枝豆、雪菜、茄子、ピーマン、ししとう、オクラ、長ネギ、かぼちゃ、ハマボウフウ、小松菜、ほうれん草、玉ねぎ、らっきょう、花卉、ブルーベリー、芝生 等30品目以上
主要加工品目 ブルーベリージャム、ミニトマトペーストソース、サツマイモペースト

「幸満つる 野蒜農園」に関するお問合せ

担当:「幸満つる 野蒜農園」担当
TEL:022-706-1124(平日 9:30~17:00)
Mail:hms-saiyou@altius-link.com
※採用に関するお問合せも承っています。

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