エンジニアBLOG

2022/05/20

要件定義とエスノグラフィー

入社7年目のオオシマです!
突然ですが、エスノグラフィーという言葉をご存じでしょうか?
簡単に言いますと、マーケティングや人材育成の分野で取り入れられている手段となるのですが、
「顧客の行動は潜在的な意識に基づいて実行されていて、当人であっても言語化が難しいことがよくある。
よって調査する側がその環境に身を置いて行動を共にすることで、顧客のことを深く知る」
という内容になります。もともとは文化や民族の研究からきているようですね。

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私のクライアント先での業務はシステム要件定義が主となるのですが、
取り扱う案件内容によっては顧客側からの業務要件説明が非常に難解である場合や、
顧客自身がうまく何をどうシステム化してほしいのか、業務的な課題の本質が何なのかをうまく
表現できないケースがあります。

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ちょうど2年前にはじまったプロジェクトもそんな感じのケースがあり、
クライアント先の社員と共同で現場に隔週でエスノグラフィー活動を実施し、
半年かかって要件定義をまとめあげたということがありました。

結果として、現場の声を精緻に組み上げることでき、あるべきシステム化の姿の模索や
密なコミュニケーションと意見交換をしながら進められることができました。
現場自身も何をどうしたらよいのか迷っていたモヤモヤが解消できた部分が大きく、
システム化以外も含めて色々と感謝されました。

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私を含め、弊社の中途入社社員は様々な業界出身者のエンジニアが多く活躍しています。
どこの現場でも顧客が何を作りたいのかをきいて苦労した経験があるかと思いますので、
そんなことがきっとエボルバでも役に立ちますよ!ぜひ一緒に働ける日を楽しみにしています。

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